○○業界に就職したいんですが。
今回もご質問をいただきましたので、返答させていただきます。
今回の質問はこのようなものでした。
「自分もかなり無能で、インテリア関係に就職したいと思っています。
インテリア関係の事は全然わからないのですが、どうしたらそのようなところに就職できますか?」
なるほど。インテリア関係。
とりあえず今回の記事はインテリアに限ったことではなく、「○○業界に就職したい」と考える方々すべてに向けて書きますので、皆さんご安心ください。
さて、僕もまったくそちらのことには明るくないですね。知ってるのはニトリがすげぇ!ってことくらいなもんです。
さてさて、ここで問題になってくるのは「インテリア関係」って具体的になんだ?ってことです。
メーカー?小売?輸入?
インテリア関係と一口に言ってもそこには様々な形態があるわけですね。
○○業界で就職したい、と思ったらまず自分はどのような形でその業界に関わっていきたいのか、ということを明確にしなければなりません。
例えば化粧品の話をしましょう。化粧品のことばっかり書いているのは、僕が化粧品メーカーをたくさん受けたからです。
(「え?お前男じゃないの?ゲイなの?」っていうのはいろんな人達に失礼だから言っちゃダメだぞ☆)
まず化粧品、と言われて皆さんが思いつくのは大手メーカーの資生堂などでしょうね。
なぜそうなるかといえば、彼らは僕達一般人の消費を対象としてビジネスを展開しているからです。広告を大々的に打って認知度を高め、購買意欲を掻き立てることが彼らのライフラインとなるからです。
しかし、彼らの生み出した化粧品が僕らの手に届くまでには、いろんな方々の力が必要です。
まず原料を生産している方々がいます。これは化学業界ですね。
そしてそれは国内だけで作られているわけではありません。商社が海外から持ってきたりするわけです。
そしてそれが化粧品メーカーに届き、商品となります。
しかしそれだけでは僕らはその商品を知ることができません。広告業界が宣伝をしてくれます。
さらに容器を作る人々、パッケージを作る人々。これらも別個の企業です。
ようやく商品の形になりました。しかしこれをドラッグストアなり何なりに置かなければなりません。
各メーカーがそのまま営業をしていることも多いですが、代理店営業という営業を専門にやっている方々もいます。
そしてドラッグストアや百貨店に商品が置かれます。これが小売ですね。
ざっと挙げただけでもこれだけの人々が関わってきます。
もっと細かい話をしていけば、コンサルティング企業の方々にはそれぞれ専門の業界を持ってやっている方々もいますし、経理などを専門にしている方々もいます。
一口に○○業界と言っても、その一言でこれら上記の方々を網羅できてはいないのです。
しかし一般的に○○業界で働きたいといえば、多くの方はメーカーか小売になるでしょう。
そこに落とし穴があります。
これまでも業界を絞ることは危険だと申し上げましたが、さらにそのなかで関わり方を絞るのはもっと危険なことです。
目標を定めることはとても良いことだと思います。最終目標は最初に自分が思った企業なり関わり方で構わないと思います。
しかしまずは何より、いろんな説明会に参加してまずその業界の全体像を知るべきなのです。
なぜかと言いますと……
業界や職種を絞らずに活動すると、社会が如何にして動いているかを把握できるからです。
メーカーや小売に縛られていると、表層的な部分しか就職活動を終えるまで知ることができません。
しかし縛られずに活動していれば、どんどんビジネスに対する見識が広まっていきます。
するとどうでしょう。エントリーシートや面接で話す内容に幅を持たせることができるわけです。
「人に関わる仕事がしたい!」
「お客様を笑顔に!」
「人に幸せを与えたいんです!」
そこらの人達が書いているのなんてこんなものです。
百回聞いたわ!!!(いや、これマジです)
もう皆ほんとに言ってること同じすぎ!!やめて!!
いいですか!
僕を含めて皆さん『無能』な学生が月並みなこと言ってても受かるわけないんですYO!
じゃあ仮にあなたが面接を受けているとします。集団面接です。
そしてあなたは言うわけです面接官に。
「お客様に幸せを提供したいです!」
そしたら隣の奴が発言する番になって
「お客様に笑顔を与えたいです!」
とか言うじゃないですか。
まったく同じ内容ですよね。ここでは差が尽きません。
その後、次の質問になって「何か資格持ってますか?」って聞かれるわけです。
隣の奴「TOEIC800点持ってます」
あなた「……そろばん4級」
そろばんで受かるわけねェんだよ!!今の時代には電卓があんだろうがァ!!
ふぅ、ちょっと熱がこもってしまいましたね。話を戻しましょう。
つまり結論を言いますと
あなたは志望業界に対する圧倒的な知識を持って挑むべきだということです。
有能な方々ならば薄っぺらいことを言っていても採用する企業はあります。なぜならその方が活躍する場面を企業の人は想像することができるからです(英語、簿記、体育会系の根性体力)。
しかしあなたにはその企業に入って活躍できる証明ができないのです。
知識がすべての企業で必ず活かせるかはわかりません。面接では触れられないこともあります。
しかし必ずどこかでは活かされます。それはエントリーシートかもしれないし、グループディスカッションかもしれないし、もちろん面接であるかもしれません。
『無能』のあなたはその活かせるか活かせないかわからないところに賭けていかなければならないのです。
僕の友人に大手インテリアから内定をもらった子がいますが、彼女は最終面接において大学で研究していた意識調査などのグラフを持ち込み、「インテリアはこれからこんなところに進出できる」などと説明していたそうです。
僕はそれを聞いて、素直に関心してしまいました。
だってその行為は
・熱意のアピール
・業界への知識
・企業への知識
・大学の勉学に励んだアピール
・他人と違うアピールで印象を残す
を同時に満たしているわけですから。
今回はこのくらいで終わりにします。
もう少しだけ、話したいこともあるのですがそれは少しテイストが変わってくるのでまた別の機会にしたいと思います。
これで回答できていますでしょうか。またご質問あれば何でもお願いします。
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