第一志望の企業。
さて、今回も開始させていただきます。
就職活動をはじめようと思い立つと、まず必ず誰もが考えることが入りたい企業です。
「自分がマジでなにをしたいのかわからん!」という方以外は真っ先に考えることでしょう。
(そういう方にも有用な話だと思いますのでご安心ください)
まず僕は「自分って一体何がしたいんだろうなー」と考え始めました。平たく言うと自己分析でしょうか(ちなみに僕はこの言葉がとても苦手です。この話はおいおいします)
どんな企業で。
どんな職種で。
どんなスタイルで。
うーん……。
!
わかったぞ!
これだ!僕はこれがしたかったんだ!
そう!
働きたくねェ!!
そうです。働きたくない、ということに気づいてしまったのです。
(親が聞いたら泣きますね☆)
僕は就職活動をはじめたとき、「ニート志望」であったわけです。
しかし、そういうわけにもいきません。さすがに僕にも世間からの目があります。
というわけで、「福利厚生が良くて、それなりに女性にモテる感じ」という設定をまず作りました。
そして開始当初の浅慮な僕は
・ブライダル
・美容業界(特に化粧品)
を志望業界に設定しました。
理由は女性の社員が多いだろうから福利厚生は良いだろうし、化粧品は女性受けがはずだと考えたからです。
そしてまずは情報収集ということで、ブライダル関係企業が行うセミナーに参加しました。セミナーはプレ説明会みたいなものです。
いろいろ聞きました。
「ふむふむ、なるほど」
「結婚する人は減っているのか」
「地味婚が流行っていると」
「ってか、まわり女子ばっかりだな」
「ぐへへ」
「あ、こんにちは。どちらの大学の方ですか?フヒヒッ」
「あ、キモいですか……すいません……」
ってなことをしていたのですが。
結局ブライダルからの内定は1社も貰えませんでした。
ていうか、一次面接すら通過しませんでした。
理由は簡単です。
僕が見た目的にまったくもってブライダルの人っぽくなかったからです。
身長176cm、体重76㌔、ガチムチ男に式なんか挙げられるかい!というわけなんです。
これは僕の予想の範疇ですが、そう外れていないと思います。
セミナーに参加していろいろな社員の方を拝見しましたが、皆さんスリムで爽やかな顔立ちをしておられる方
ばかりでした。
つまり何が言いたいかといいますと。
自分に合った企業は自分にはわからない、ということです。
ブライダルに落ちまくった後、大学の数少ない友人に僕は言いました。
「3回もセミナー行ってやったのに、それについて何も触れずに一次面接で切られたでござる!」
友人は言いました。
「お前あれじゃん。建設系とかにいそうだもん。むしろ、とび職」
!
な、なるほど!
僕は毎日鏡で自分を見ていながら、自分の見た目を全く認識できていなかったのか!
きっともっとガテン系に関わる企業を受けていれば、僕の就職活動はもっと楽だったかもしれません。
これは見た目に限った話ではなく、雰囲気、しゃべり方、内容などにも関わってきます。
人に個性があるのは、それぞれ皆が自分がスタンダードだと思っているからです。自分を客観的に捉えることはとても難しいことなのです。
つまり、入りたい企業と、自分に合った企業が合致することは少ないのです。
そこで皆さんにお伝えしたいのは
第一志望の企業など設定するべきではないということです。
もっと言えば志望業界すら固めるべきではありません。
記事の「心構えとして」で、とにかく数を受けまくるべきであることは申し上げました。
これは選考だけでなく、セミナーにも言えることです。
あなたが就職活動をまだ初めたばかりの時期で入りたいと思う企業など、一般人が消費するものを扱う会社、つまり大手メーカーが大半であると思います。
世界が狭すぎます。(お前が言うな)
社会にはあなたの知らない企業がたくさんあります。そしてその中には必ずあなたにあった企業が存在します。
彼らはあなたにそれを教えてはくれません。
自分で見つけ出すしかないのです。
そして見つかったとして、その企業があなたを求めてくれなければ入社することはできません。
選り好みせずに、とにかくできる限りのセミナーや説明会に参加してください。
そのうちに世界は広がり、興味の沸く企業も増えてきます。そのすべての選考に参加してください。
これが今回の結論です。
僕の話を少しだけしましょう。
僕は就職活動を始めた初期に友人から「お前はとび職だ」という指摘をいただけたので上記したことに気づき、いろんな企業をまわりました。
しかし、そうしている内にある企業に出会ってしまいました。
最初は強いて考えないようにしていましたが、そのうちどうしてもその企業に入りたくなってしまいました。
むしろその企業以外では働きたくない、と考えてしまうようになってしまいました。
僕の失策はそこにありました。
その第一志望企業の最終面接までこぎつけました。地震の影響で遅れ、就職活動も佳境のころです。
むしろその企業の後に選考の予定はありませんでした。
そのときには僕は内定を3社、最終面接を2社控えていたので、気持ち的には無敵モード。
絶対イケる!そう確信していました。
しかし最終面接(6次面接だったでしょうか)を受けた後、僕に内定の連絡をくることはありませんでした。
僕の就職活動は「第一志望に落ちる」ことで終幕したのです。
就職活動は思った通りにはいきません。うまくいく人々は運の良い方々、もしくは『有能』の方々です。
『無能』である我々はそれを認識しなければいけません。
しかし、僕は現在おかれている状況にとても満足していますし、未来にも展望を持っています。
少しばかり涙も流しましたが、その数日後には親に連絡を入れて「ありがとうございました」と言いました。
そう思えたのは僕が就職活動に全力で取り組んだと思えているからです。悔いは本当にありません。
がんばりましょう。
きっとあなたは偶然出会ってしまった第一志望の企業に内定をもらえると思います。
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