宗教法人インターン(3)
にゃちは!
今日も更新はじめます。
最近、アクセス数やコメントが増えてきて少しずつですが、軌道に乗りつつあるなぁと感慨深くなっております。
ご質問やご意見も多くいただき、忙しくなってきた反面、嬉しさも募ります。
「無能さんのブログとっても参考になります!」
参考にしていただけるなんて;;
「無能さんの記事は面白くてわかりやすいです!」
堅苦しく読むより、少しでも笑いながら読んでいただきたい。
「がんばってください!無能さん!」
ありがたやありがたや。
……
……いや。
……ちょっと待ってください。
『無能さん』て失礼やろがい!!
自分で「僕、無能で~す♪ゲヒヒ」とか言って鼻ほじるのは自虐を用いたギャグでしょうが!
ネットを介した誹謗!匿名性を利用した中傷!学校裏サイトか!
と、まぁ、冗談はほどほどにしまして。
何て呼べばいいのかわからないといったコメントもありましたから、
僕のことはこれからも「無能」と呼んでください☆
名前付けなかったの僕ですからね!自業自得!
さて、今日の記事は「早く書けや、無能」とのお声も多かった
「宗教法人インターン(3)」です。
これまでの記事を未読の方はぜひ(1)(2)を先にお読みください。
かくして人材コンサルの1dayインターンに潜入した僕こと無能。
周囲が皆一様にスーツの中、ティーシャツとジーンズというラフな格好の女子学生と同じテーブルにつきました。
これからは仮にジーンズと呼びましょう。
ジーンズが手元の資料にあった四日間のインターンを指し
「まじオヌヌメ!めっちゃ感動したズラ!」
とわめきたてていました。
確かこんな語尾を使う方だったと思います。(
僕はその時点ではまだ宮内さん(この企業の社員さん。声はすげーかわいい)が存外にタイプでなかったために苦悩していましたので、特に気にも留めませんでした。
同じテーブルの他の学生はジーンズの話に耳を傾けていました。
ここでコンサルタントが登場します。
高身長で端正な顔立ちの男性でした。
「皆さん、こんばんは!この遅い時間によくぞおいでくださいました!」
はつらつとして、THE好青年といった風体。
ジーンズ「あの人、インターンのときもいたよ。めっちゃすごい人ズラ!」
はあ。
すごいねぇ。
コンサルタントは自己紹介をはじめます。
あまり詳しくは覚えていないのですが
・学生時代はアメフトをやっていた。
・社会人になってからも継続していた。
・元大手リクルート系の企業にいた。
・現職であるコンサルタントとしてトップクラスの成績を持つ。
みたいな感じでした。
僕はこのあたりから既に懐疑的な気持ちを抱いていたかと思います。
「大手リクルート系の企業って何なんだ」と。
ブログはじめてからもよく目に付きますし、就職活動をしていたときにもよくあるんですが
「元大手IT企業の人事!」
「前職はトップクラスの営業マン!」
とか何とかを売りにしているサイトなり、セミナーなりってあるじゃないですか。
微塵も信憑性がないね!
だってこんなの誰でも言えるじゃないですか(
そもそもそれって凄いことなんでしょうか。
人事なんてどこの会社にもいるわけですし、
人事だから面接の合格方法を知っているのかっていったらそうじゃないですよね。
だったらドでかい企業に転職してみろよ、と思うわけです。
もともとドでかい会社にいるのかもしれないですけどね。
でもそういうのを売りにしているサイトに限って、方法が有効とされる対象を限定していなかったりするんですよ。
誰にでも有効な決定的方法なんて存在するかい!あったら逆に差がつかんわ!
営業だって大抵の会社にはいるわけで、そりゃそのなかに成績の上下はあるよ。当たり前だよ。
さ、話を戻しましてコンルタントのインターンがいよいよ開始されます。
もしかすると皆さんはこの具体的な中身が知りたいのかもしれないですね。
メモ取っていたんでそれなりには書けるのですが、しかし敢えてあまり詳しくは書きません。
それは読者の方々にもしかすると感化されてしまう方がいるかもしれないからです。
僕がこの人材コンサルのお手伝いをしてしまったら本末転倒です。
ざっくりと書きますと。
何やら絵や図を用いて、コンサルタントの方がわかりやすく
『企業が欲しい人材は○○だ!』
とか何とかを解説していらしたと思います。
しかしね。これには反論させていただきたい。
『企業』なんていう名前の企業は存在しないんだYO!
これねー、セミナーとか就職活動本とかによくある記述なんですけど、
ほんとにずっと思っていてどうしても言いたかったことなんですよ。
企業の人たちはこう考えている、とか。
人事はこう考えているからこうしろ、とか。
いや、相手は人間だから!
人間全員に好印象を与えられる方法があるなら、僕も聞きたいよ!
そしたら友達もできて、不毛な大学生活を送らなかったよ!(切実)
宮内さんも落とせたよ!
ハッ。
また僕の話になってしまいましたね。
要はね、就職活動において「こうやっておけば大丈夫」なんていう方法は存在しないんです。
面接や選考において評価を下すのは必ず人間であって、機械的に合否を決定することは有り得ないんです。
筆記面接ですら、多くはエントリーシートと合わせて見られますしね。
人間って多種多様とよく言うじゃないですか。十人十色あって、受け取り方も様々です。
だから、僕はカテゴリの『凹まない自己PR』でも申し上げていますが、
自己PRでは自分という人柄を押すべきであって、そうすれば落ちてもしょうがないと考えるのです。
コンサルタントの話に戻ります。
コンサルタントはさすがと言うべきで、とっても話がお上手です。
笑いもバンバン取りつつ、それっぽいことを言います。
しかし、そこでなんですが。
もうね。
周囲の言動がすごいんですよ。
コンサルタントの顔を食い入るように見つめながら
「ほおおおお」
「なるほどおおおおおお」
とか言って、必死にペンを走らせているんですよ。
僕は怖かったですね。
どんどん『空気』が出来上がっていくんですよ。
これで僕たちは大丈夫だ!
必ず内定が取れる!
ありがとう!コンサルタント!
みたいな一体感が。
そしてほくそ笑む宮内さんですよ。
あなたのそんな顔は見たくなかった!……
今のあなたは僕の知っている宮内さんじゃない!
あの頃に戻って!;;
一つだけコンサルタントが言っていたことを紹介します。
コンサルタント
「仕事とかしているとね、やっぱり苦しいんです。
辛い。
もうやめたい。
あると思います。
苦痛ですよね。
しかしそれはね、皆さんが進歩している過程なんです。
それなくして、皆さんが成果をあげていくことはない。
だからこう考えましょう。
これは『成長痛』だと!!」
オスグッド病かよ!!!
中学生じゃねーんだよ!!
(オスグッド・シュラッター病は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツをする中学生や高校生に多く見られる、膝の脛骨が出っ張って痛むという骨軟骨炎である。wikipedia参照)
もはや言葉遊びやん……。
コンサルタントは続けます。
コンサルタント「成長痛だと考えればね、ぜんぜん苦しくないんですよ!
だって成長している証拠ですからね。
逆に言えば、痛くなければ成長しないんです。
僕らの会社なんかでもね、よくあります。
後輩が言いに来るんです。
○○さーん、今日も成長痛のほうヤバイっす!
なんてね」
あなたたちバスケ部だったのか。
知らなかった。
もう僕はこのあたりで帰りたくなっていました。
そしてそれからもインターンは進み、何やらグループワーク的なこともし、いよいよまとめに入ります。
コンサルタント「じゃあ、今日はここら辺で終了なんですが、
最後にお手元の資料を見ていただいてもいいでしょうか。
我々はこんな感じ(詳しい説明ははしょります)で一週間のインターンもやっています。
もちろん五万円という高いお金がかかりますので、強制はできません。
しかしこちらも自信を持って提供していますので、宣伝させていただきます」
これはおかしな話ではないですね。
しかしここから妙な様相を呈してきます。
コンサルタント「もしかするとこの中に参加した方々がいらっしゃるかもしれませんね。
もしお近くにそういう方がおられたら、感想を聞いてみてください」
おやおやと。
同じテーブルについてる僕らの視線はジーンズに集まります。
コンサルタント「では、本日はどうもありがとうございました。
皆さん、もしよければアンケートのほうご記入お願いします」
パチパチパチパチパチー(拍手)。
こうして1dayインターンは終焉を迎えました。
ここで僕は終了と同時にジーンズに話しかけようとしました。
今になって言うのはあれなんですけど、ジーンズはちょっと可愛かったんですよね。
宮内さんに希望を打ち砕かれた僕を救う唯一の女神であったわけです。
しかしジーンズは終了と同時にさっさと席を立ってしまいました。
僕はしょぼくれます。
皆さん、今ちょっと肩透かしを食らいませんでしたか?
ジーンズはこの企業に心酔しているから、きっと宣伝をめっちゃしてくると予想したのではないですか?
これがね、宣伝はしてこなかったんですよ。
僕はそのときは特に何も思わなかったんですが、話はここから動きだします。
皆、ぞろぞろと帰宅の準備をし、出口のほうへ向かっていきます。
僕も同じです。
書かされたアンケートを窓口で宮内さんに提出して会場を後にします。
夜の大阪を闊歩していたのですが、
少し経った頃に、提出したアンケートに不備があることを思い出したのです。
僕の個人情報(住所など)も書かされていたので、その辺りのことだったと思います。
僕は会場へと足早に戻りました。
もう入り口付近に学生は誰もいません。
きっと中にはその企業の方々が片付けなどをしていると考えていました。
しかし、中に入ると
ジーンズがコンサルタントと仲良く話している。
しかもジーンズは一人じゃありませんでした。
『他にも私服』のやつが7.8人いる。
ピーンときましたね。
実はインターンが開催されている途中で、僕は他の席もぐるりと見渡していたのですが
どのテーブルにも大抵一人は私服のやつがいたんですよ。
おかしいな、と思っていたが。そういうことだったのか。
ここからは完全は推測なので、真偽はわかりません。
恐らく私服の人間は全員が一週間のインターンの参加者で、
この企業の人々に頼まれて(もしくは優先して招待するよ、的なことでそそのかされて)
今日のこの場に来ていたのです。
宣伝要員として。
きっと彼らは利用されている(この表現が正しいのかはわかりません)ことにも気づいていないでしょう。
衝撃を受けました。
こんなビジネスをしている人たちもいるのかと。
決して悪いことだとは思いません。需要があるからビジネスは成り立つと思います。
しかし僕はこのときに思いました。
「人の不安を煽って購買意欲を湧かせる商売」はしたくないと。
ある意味で僕はこの企業には感謝しています。僕の就職活動に多大な影響を与えてくれました。
僕はそのままアンケートの不備を訂正することもなく、帰路に戻りました。
さよなら、コンサルタント。
さよなら、ジーンズ。
さよなら、宮内さん。
夜の神戸の風は少しばかり肌には鋭く、乾いたアスファルトを叩く足音は耳を刺激しました。
しかし。
このときの僕は思ってもいませんでした。
この後にこの企業の一次選考会に参加することになろうとは。
では、続きは次回です。
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