人間関係が怖いから仕事が怖くて就活に臨めない就活生へ。


凡人内定戦略で文中イラスト、凡人面接戦略で冒頭の漫画を描いた実兄が原作をしている漫画「賭ケグルイ」が、ガンガンJOKERで連載開始されました。
幸いなことに好評なようで、感想をたくさんいただいております。
「生徒会によってギャンブルで支配される高校で落ちこぼれ、学内で奴隷生活を強いられていた主人公のクラスに謎の少女が転入。ちやほやされる少女が気に入らない主人公を奴隷にしたクラスの少女が転入生にギャンブルをしかけ……」
といったあらすじです。
なんと次号では作画・尚村先生のイラスト色紙のレプリカが抽選でついています。
尚村先生の作画は最高すぎるので、これだけのためでもぜひ購入してください。
では、記事にうつります。
内定のご報告、続々!
今年も数十人の内定のお手伝いができたかと思うと本当にうれしいです。
満員電車でおっさんの息が臭くても許せます。
一方で質問も多数いただいております。
お待たせしている皆様、恐縮です。
しかし、僕も専業ではないので、お時間頂戴することは多々あります。ご了承ください。
こんな質問がありました。
武野さんはじめまして。
悩みがあるのですが、就活のやる気が全く出ません。
バイト先での人間関係で苦しんだ事で「働く事が辛い」と思う様になったからです。
どうすればこれを乗り越えて就活のやる気が出る様になるでしょうか?
ご返信頂けるとありがたいです。宜しくお願いします。
さくっと、ご返答させていただきます。
働きたいと思っている社会人なんかほとんどいません。
そこを勘違いしている就活生は多いですけれども、社会人をもっと身近に感じてください。
仕事がいきがいの人なんか、実際には少ないんです。
みんな、基本的にはお金のために仕事をしていることに気付いてください。
会社はいろんな方向からいろんな言葉を用いて、やりがいだのなんだのと付加価値を就活生に見出そうとさせますが、実際に働いている人たちにとって、そんなものは副次的な要素です。
(たまに働いている人たちのなかにもそれに気付けない人もいますが…)
何度でも言いますが、会社説明会もHPも、基本的には採用のための「宣伝広報」です。
そういった「冷静な視点」をなくしている就活生は多くいます。
こういう書き方をすると「熱意が~」などと批判してくる人が必ず出てくるんですが、顔をお尻にうずめてやりたいです。
面接なんてどこまでいっても、いかに自分を良く見せるかです。
戦略的に自分を最大限、魅力的に見せるために腐心するのが、アナタのやるべきことです。
僕も著書などで「人間性自己PR」などを語っていますが、それも同じことです。
凡人という一見何の魅力もないカス学生を、いかに採用したい人物として表現するかを理論的に考えた方法論です。
だから凡人内定『戦略』です。
決して感情論などの、どこぞのクソ就活コンサルタントの言っているクソみたいな自己啓発とは違います。
話がずれました。戻します。
ブログにも書きましたが、僕は就活をする直前に、最初に思ったのが「働きたくない」です。
まともにバイトすらこなせなかった自分が「働きたい!よし!就活だ!」なんて思うわけがありません。
就活をしなければいけない時期になったから、就活を始めたんです。最初からやる気満々元気100倍アンパンマンだったわけではありません。
地球のマントルよりも低い位置のモチベーションからスタートして、就活をしながら、じょじょにいろんなことを考え始めただけです。
ていうか、本気で働きたくないなら就活なんてしなくていいです。
誰も強制なんてしていません。するもしないも自由です。
僕は「就活をしなければいけない」と思ったから、就活をしたんです。
親が経済制裁を加える通告をしてきたから、動き出したんです。
世間様の冷たい目に耐えられそうになかったから、布団を出たんです。
将来の夢「布団になりたい」だった大学生の僕を突き動かしたのは、内発的なものではありません。
もう、いいからとりあえずパソコンを開いて10社エントリーしろ。
働いたときの辛さは、働き始めてから考えてください。
はっきり言いますが、現在内定を持っていない人に、働いてからの辛さについて考える必要なんて一切ありませんから。
ていうか権利がない。
だって、内定がなければ、働きたくないから働かないんじゃなくて、働きたくても働けないんですよ。
人間関係がつらいから働きたくない?
ふざけんな。そんなもんこっちは5分に1回思っとるわ。
コミュ障なめんなよ。
何でも気にし過ぎちゃんだよ。
会社でウンコもしたくないのに1日何回トイレにこもっとると思っとんねん。
涙で画面が見えへんねん。
…
……
…………
アナタが悩んだ人間関係にいた人は、アナタが将来働く会社にはいません。
そこにいるのは、その会社にいる人だけです。
その会社で嫌なことはたくさんあると思います。辛いことも、泣きたくなることもあると思います。
でも、その会社にあるのは、その会社でアナタがいるから生まれてくることです。
責任が誰にあるとか、会社は辛いもんだとか、そういうことではなくて、未来を感じてください、ということです。
過去のことを思い返せば、自分のここがいけなかったとか、相手のあそこが気に食わなかったとか、いろんなことがあると思います。
でも、アナタが将来、働く会社には、そんなものは何もないんです。
ただ、会社がいて、人がいて、仕事があります。そこで働くんです。
何も重ね合わせる必要はないと思います。
ただ内定をとることだけを見てください。そのために何ができるか考えてください。
あわよくば、誠実に、素直に、自分の良い部分悪い部分のすべての人間性で、就活をたたかってください。
そうしたら、僕はそこにはアナタという人間の性質を受け入れた、そのままの環境があると思います。
僕は人と関わるのが怖いです。毎日毎日思っています。
でも、そんななかでも、些細かもしれませんが、小さな「人と関わっていて良かった」と思うことがあるから、今も仕事を続けられています。
人と関わることの嫌さ、怖さ、辛さ、たくさんあります。
でも、確実に、あたたかさ、やさしさ、安らかな触れ合いがあります。
アナタが明日から、内定に向けて布団から飛び出すことを祈っています。
無能でした。