Q&A「GDGW前の微妙な時間をどうしたらいい?」→「大人」が突破する
最近、夜のあぶらもんが朝、胃に来る。
もう体年齢は初老です。無能です。
魚がいいよ、魚が。
Q&Aです。
(こちらで受け付けております)
武野さん!
毎度ご苦労様です。
先日グループディスカッションの練習のようなことをした際に気になったのですが、
GW/GDが始まる前の「人見知り辛いタイム」の時間(開始時間前に早めに来た人たちがそわそわしてるあれです)は、
やはり試験官に見られ、また採点の対象とされているのでしょうか?
そしてその時間の過ごし方や気を付けるべきところなどありましたら教えていただきたいです。
あれですか。
あのコミュ障を喰らう魔物が住むとされる時間ですか。
あの時間はいわば前哨戦。
ボクシングでいえば体重計測をしている時間にあたります。
相手の風貌から力量を推し量り、人によっては挑発などの牽制をして本番でのイニシアチブをとります。
率直に言って、席に着いたその瞬間から選考開始だと思ったほうがよいです。
これは間違いありません。
というのは、リアルな話、就活生からしてみたら企業が何をもってしてどこで評価をつけているかなんてわからないからです。
しかも方法も企業によって様々であり、絶対に把握できません。
選考される以上、どこまでいっても就活生は企業より格下であることを認識してください。
(本来的には対等なんてことはよくわかっています)
多くの企業が正攻法として選考時間だけで評価していると思いたいですし、実際にほとんどの企業がまともでしょうが、残念ながらきれいごとだけで大人の世界はできていないのです。
控室を盗聴していたりする企業もあるなんていう噂もありました。
実際に僕も偶然、企業側の人たちが嘘をついているのを見たことがあります(詳細はいずれ)。
さすがに罠というレベルはほとんどないと思いますが(選考する側も良心のある人間でしょうから)、インフォーマルな部分で心象というものは働いてきます。
例えば、電話応対なんかがわかりやすいです。
電話の受け答えがどうだったか、メモをとっている企業があります。
そうでなくても、応対の印象を事前情報として人事や面接官に伝える場合もあるでしょう。その採用担当者が働き者で、よりしっかり人間を判別しようとすると、選考以外の要素が評価に含まれてきます。
GD・GWに限らず、説明会など全般に言えます。
気を抜いていいことなんて、一つもないってことを理解してください。
とくに無能学生の人たちなんて、一瞬のほころびから「ああ、やっぱりな」と判断されますよ。
会場にいる時間くらいしっかりしてください。家に帰ってからオナラでも裸族ごっこでも何でもしてください。
決して難しい話ではありません。
良識ある大人なら、どう行動するか
行動指針はこれだけです。他には何もありません。
たまに学歴をひけらかしたりして牽制する人もいますが、無能学生はそういった類のことは一切やらなくて結構です。やられたとしても適当に合わせた返事でオーケーですし、動揺するだけ損です。
良識ある大人なら、まず会場にきて何をしますか。
他の参加者への挨拶ですよね。
そのあとどうしますか。良識ある大人なら同じテーブルに着いた人、せめて隣の人くらいには話しかけるんじゃないですか。
たびたび、ありますよ、ものっすごい微妙な空気が流れていることが。
みんな何をするでもなく黙っていて、それなのに顔だけは何故か微妙に笑顔とか。最高に気持ち悪いです。
そういうときこそ、爽やかに話しかけてあげてください。
周囲の就活生だって緊張していますから、偏屈な人でない限り、まともな返事をしてくれますし、むしろ話しかけられることを求めています。
しかも話の流れなんて初対面の就活同士だったら
・大学はどこか
・志望業界はどこか
・就活の状況はどうか
・どのあたりから来たのか
・その日の天候など
くらいしかありませんよ。
そしたら自分が話しかける内容を一つ決めておけば、たいてい同じようなやり取りで時間を消費することができます。
コミュニケーションとしてはものすごく簡単な部類です。このネオコミュ障の僕が簡単っていうくらいですから、それほどです。
何も難しい話ではありません。
・見られている可能性が拭いきれない
だから
・良識ある大人ならば何をするかを考えて行動する
これで人事や監督への印象について、何も気にする必要はありません。むしろ見られていたいくらいですね。
でもね、これだけの価値だったら別にやらなくていいんですよ。
だって説明会でキチョハナカンシャして大学名と名前を言っている人たちとそうそう変わらないですからね。
話はそんな浅薄な部分にはありません。
どうなるか。
人に先に話しかけてあげている分だけ、本番で自分から能動的に話せるんですよ。
それまでに一切会話をしていないときや、相手からの会話しかしていないときとは、話し易さに桁違いの差が生じます。
要は会話のペースに自然と乗り損ねないってことであり、何なら自分のペースを作りやすいってことです。
「やっとること学歴自慢とかの類と似ていない?」と思うかもしれませんが、周囲から観察したときの心象が天と地くらいに差があります。
GD・GWによっては参加者が互いに評価を付けたりすることもあり、僕もこの類の選考に参加したことがありますが、人間ですから印象の悪い人は入れたくないのが性というものです。
そういう観点でも有利です。
だって周囲から見たら、ただの明るく話しかけてくれた人、でしかないですからね。
ちなみに僕はGD・GWはほぼ無敗ですが、必ず、開始までは誰かしらと話すようにしていました。
理由は自分がやりやすいから。
そしてあわよくば女性人と選考終了後にサンマルクカフェで、ベトナムアイスコーヒーの底に溜まった練乳を一緒にちゅっちゅしたかったから。
でも、いま思うと、そうやって仲良くなった人(ちゅっちゅじゃないですよ)と、就活が終わったあとに食事に行ったりして、結構楽しかったです(男子もいましたけどね)。
彼らは元気にしているだろうか。なんか急にセンチメンタルが襲ってきました。
ではでは、無能でした。