勝てる売り方
中経出版『凡人内定戦略』発売一ヶ月(と、ちょっと)で
増刷決定
しました。うれしい;;
いろんな方から嬉しいコメントいただいております。
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にゃちは。
終電逃しても2時間半かけて歩けば帰れる。
そんな当たり前のことに気づいた夜を経験しました。
無能です。
さくさくいくぜ!
出版甲子園第8回大会が11月4日に開催されますわ。
詳細はこちら。
(ちなみにちょっと待ってたらワシの写真でてくるから見てみて)
ワテはこれの第7回大会に参加して出版する機会を得ました。
見てるだけでもけっこうおもしろいと思いますし、
出版志望の学生さんがたくさん来てたり、ていうかそもそも編集者さんがたくさん来ているので、
そういう意味でも、ぜひ参加されてはどうでしょう。知り合えるかもよ。
第9回大会があれば、参加してもおもしろいのでは。
あれから1年しか経っていないかと思うと、いろいろと考えることがありますが、
そのうちの1つに
どうやったら出版甲子園で勝てるか
という議題があります。
ですので、その結論めいたものを今日はお話します。
就活生の方も参考になると思うので、ぜひ読んでください。
そもそも出版甲子園は「学生が本の企画を売り込む」コンペであります。
これを意識せずに損をしている企画が多いようなのですが、基本的には
学生じゃないと書けない(学生だから書きやすい)企画じゃないといけない
と思います。
そういう趣旨だし。
例えば学生が日本経済を語るという企画があったとしても、
編集者さんからしたら
「いや、大学教授かコンサルタントとかに頼むわ」
となります。
おもしろいとかおもしろくない以前に、そんな色眼鏡で切られます。
仮にめっちゃおもしろい企画であったとしても、
「じゃあ誰が買うの?」
ってなったときに、
ホームレスの成功論 と 億万長者が書いた成功論
の二つが書店に並んでいたら、どちらを買うでしょうか。
前者を買う人はぶっとんでいます。仮に読んだらおもしろかったとしても。
(個人的にはすごく読みたい)
ですので、学生が書きやすい企画だと「就活」とかになるんですね。僕みたいに。
そして学生に適した企画があがったとしても、そこに+αを加えなければなりません。
○○ × 学生 +α
最初の○○には経営とかマーケティングとか自己啓発とか、なんかが入ります。
先ほどの例であげた「ホームレスの成功論」は
自己啓発 × 人生の先輩 +実はホームレス
みたいな異色のコラボレーションになります。
ここで「あ?さっきダメな例であげてたじゃねーか」というツッコミを入れた人がいると思いますが、
たぶんさっき例をあげた段階でも
「ん?ちょっとおもしろそうじゃね?」
って思った人が、少しばかりいるんじゃないでしょうか。
それが「おもしろみ」です。
万人受けするものは基本的におもしろいものではないという考えを僕は持っています。
ただ、その「おもしろくない」は決して悪い意味ではなく、尖っていないが故に受け入れられやすいという意味です。
この「おもしろい」は尖っているという意味であり、
その凹凸が合致しなければ好意的に受け取ってもらえません。
僕の凡人内定戦略でもパラ見して
「作者は確実にキモオタ」
という感想だけを残して消えた人がいるのはそういうことです。
「下ネタは我慢して読め」とも言われたことがあります(これは本の内容を評価してもらっていた感想ですが)。
つまり
学生 × 主題 +α(おもしろみ)
という基本的な考えが「おもしろい企画」を作るのだと思います。
凡人内定戦略(企画当時は「無能の就活。」)であれば
直近の経験者(凡人) × 就活本 + ネタと批判的考察
みたいな感じになります。
あくまで僕個人の意見ですが、この考えを基本にしていれば
少なくとも「他人と被る」ようなものにはならないと思います。
これはこういった企画以外にも使える考え方なので、応用できると思ったらぜひやってみてください。
あと最後に大事な観点なんですが、
来場されている編集者の皆さんは基本的には「売れるか売れないか」の観点しか持っていらっしゃいません。
プロですから、当たり前です。
一部、僕みたいなカスにも暖かいお言葉をかけてくださったり、お心遣いいただいたりしてくださる方もいらっしゃいますが、それは少数の方です。
(中経出版さんがいて本当に感謝しまくりです。靴を舐めたい)
だから「おもしろい」より「買う人が多そう」という観点のほうがいいかもしれません。
実際、凡人内定戦略も、出版甲子園が終わってからのほうがむしろ大変でした。
「就活本はコンサルタントなど実績のある人間が書くもの」という見方が、多くの編集者さんの考えだったからです。
(もちろんそれだけではないですが)
ただ、僕はそれだとやっているほうがおもしろくないと思うので、「おもしろい」を優先するべきだと思いました。
就活でも同じです。
あと企画をどう詰めるか、プレゼンをどうするか、という話もあるんですが、需要も無いと思うので、ここらへんで。
出版甲子園 11月4日 決勝大会
お楽しみに。
あとコメントをくださっている皆さん、返事をする時間が取れなくて本当にごめんなさい。
ちゃんと読んでます!まじで嬉しいし、がんばってほしいと思っています。
時間がとれたらお返事もします。
ではでは。
無能でした^^