抽象的な力を伝えるのは神の力を伝えるようなもんなん。
にゃちは。
突然、体毛が濃くなってきたら、ハゲの兆し。
無能です。
死にたい。
ここ数年で急に知らないところから毛が生えてきたなとか思っていたら、それにあわせるように頭皮が顔を出してきました。
毛髪が確実に細くなってきています。
僕は恐ろしいです。誰か助けてください。
毛生え教があったら、迷わず入信することでしょう。
神は毛根にいるはずです……
自己PRを作るときの就活生には、いくつかの傾向があります。
もちろん万人にいえることではありませんが、明らかな「なりがち」ということがあります。
そのうちのひとつに
抽象的な力を伝えたがる
ことがあります。
というとわかりにくいのですが、要は
・私は○○力があります
・私は○○感の強い人間です。
・私は○○性のある人間です。
などです。
責任感だとか、協調性だとか、○○力に至っては通常では耳慣れない言葉のオンパレードです。
最も考えやすい表現方法の一つなので、そうしてしまう心理はよく理解できるのですが、
それ、最も安直やで。
そして
最も他の人も使っている表現方法やで。
ていうか、誰でも何とでも言えますしね。
無能学生がそれをしてしまうと、どうなるでしょう。それはこのブログでも本でもさんざんっぱら、伝えてきました。
問題点をまだあげるなら、
そういった『抽象的な力』は伝えたところで、相手は「はい、そうですか」とはならない、ことです。
ちょっと想像してみてほしいんですが(たいていの就活生には想像してみることが欠如しているので、これ読んでいる人は気付けてよかったですね、御礼はハーゲンダッツがいいです)、
じゃあ、僕が「僕は○○力があります」とここで書いたとして、
アナタは「ほへェ、しょうなんでしゅかー」とアホ面で言わないわけじゃないですか。
僕には神と交信する力があります。
って書いても、信用しないでしょう。ふつうは。
他の人が言ったら信用するかもしれないですけど、少なくとも僕なら信用しないですよね。
信用する人がいるなら、僕は新興宗教を始めるのでお問い合わせください。神の名のもとにアナタを幸福へと誘ってしんぜよう。
もちろん宗教を否定するわけではないですし、神と交信する力がある人は交信できるんでしょうから、そこはスルーしてほしいんですが、
つまりは、アナタは僕が神と交信できることを確認できないわけですよね。
じゃあ、面接官も何を以てしてアナタの「○○力があります」を信用すればいいの?ってことになるわけじゃないですか。
それを証明するために何かしらのエピソードを盛り込もうと就活生はやっきになるわけですが、人事や面接官の思考としては、完全に的外れですよね。
想像してみてください。
エピソードだけでその抽象的な力は伝わっているのか
他に質問をされるからこそ伝わっているのではないか
そもそもエピソードだけを述べても成り立っているのではないか
とかね。
要は、ここでもさんざん言ってきていることの一つですが、
抽象的な力は伝えて伝わるものではなくて、話している感じだとか内容だとかから想像されるものであり、そういったものを総合したものが人間性であるわけです。
人間性自己PRの話はここではしませんが、
抽象的な力は推察されるもの
と覚えていてください。伝えても伝わらないんです。
だからといって、言うな、と言いたいわけではなくて、伝えたいことがあるなら、別の観点から言ったほうがいいんじゃないの、ということです。
それは
行動の傾向と行動の指針
です。
例を出しますけれど、責任感があることを伝えたいとして
「僕には責任感があります。一度、約束したことは破ったことがないからです」
って言うのと
「約束を破らないためにはどうするかを念頭において行動しています。約束は信頼だと思っているからです」
って言うやつと、どっちが責任を全うする人に見えるか、っていう話です。
後者には「責任感」という言葉がでてきませんが、僕は断然、後者だと思います。
何故なら、どんな人間なのか、どんな考えをもとにして行動するのかが、少なくとも前者よりは分かるからです。
責任感という言葉を遣っていなくても、その抽象的な力は、全体像として伝わっているからです。
それを言葉にして、面接メモに残すのは人事や面接官の役割です。
これ、「会社が求める人物像」の話にも似ているんですけれど、それはまた別の機会に。
実際の自己PRではもっと具体的なエピソードが盛り込まれるのでもう少し見え方は違うでしょうし、自己PRの構成となるともっと複雑になるでしょうが、端的に表現すればこうなるでしょう。
参考にしてみてください。
もう一度だけまとめますけれども、
直接的アピールは神の力を伝えるようなもの
抽象的な力は行動の傾向と指針から『伝わるもの』『言葉にされるもの』
です。
この観点を取り入れて自己PRが良くならなかったら、僕が謝ります。
だって、僕、責任感ありますから。
ではでは、無能でした^^