宗教法人インターン(2)
暖かくなってまいりましたね。全裸で寝る夜も近いです。
先日の記事「宗教法人インターン(1)」なんですが、これはインターン全般に対する僕の見解を記述させていただきました。
拍手の数がこれまでの記事に比べて格段に多くて、意を同じくする方がもしかするととても多いんじゃないかとか思っております。
今回の記事はちょっとネタのようなテイストがありますが、びっくりすることに事実でありまして、僕がインターンに関して懐疑心を持つきっかけになったことでもあります。
でははじめましょう!
就職活動をそろそろ始めなければいけないな、と思い立ち、まだ右も左もわからない僕は
とりあえずリクナビなどの就職仲介サイトに登録しました。
まだ志望業界などもまったく固まっていない段階で、とにかくいろんな企業の紹介文を読み漁っていたところ、
あるひとつの企業が目に入りました。
「満足度ほぼ100%!!」
「200●年、入りたい企業●●位!!」
「採用実績のある大学も名だたるもの!!」
おお、こりゃすげぇ、と思いました。(いろんな部分を伏せていますが大体こんな感じです)
人材系のコンサル会社です。
当時の僕は
「コンサル?はて(ユンボルなら知ってるけど)」
とか思っていたくらいの無知蒙昧野郎でありましたので、「とにかくすごいんやな!」という認識を持ちました。
この時点で気づいておくべきだった、もしくは疑問視するべきだったことは
売り上げ●円も無くって、社員数も●人くらいの会社にそんなに実績があるのか?ということです。
もちろん規模が全てではありませんが、『規模は学生からの人気に直結している』ことは事実です。
しかし僕はそういうように考える余地も無く、
「プレエントリーしとくかな。ポチポチっと。」
それから数日後。
僕がパソコンでハレンチな動画を見ていると。
ギャンギャギャギャンギャンッ♪ウボォオオオオ♪!
僕の携帯電話に着信が。(デスメタルが好きなので着信音はギャーギャーうるさいのです)
電話を取ります。
「はい」
「もしもし!こちら株式会社●●の採用担当『宮内』(仮名)と申します!こちらは無能さんの携帯電話でよろしいでしょうか?」
「そうですけど」
女性でした。
元気はつらつオロナミンC。かつ綺麗なお声をしていらっしゃる方で、
僕は先ほどまでの自分の行動を考えて背徳感で一杯になると同時に、少しばかりの興奮を覚えました。
話を聞いていますとですね。
うちは人材系のコンサル会社で1dayインターンを新卒の大学生向けにやっている、と。
そしてそれは大変な人気で予約が取れない、と。
早期にプレエントリーしてくれた無能さんをぜひ招待したい、と。
いま予約してくれないと後からは埋まっちゃうからきっと無理、と。
なるほど。
やはりこの時点では僕の中には宮内さんに対する罪悪感があるわけですよ。
だって宮内さんはいま一生懸命お仕事に励んでいらっしゃるわけですが、
一方の僕はといえばこの時点ではまだズボンを履いていませんからね。
おそらく宮内さんはぴっしりとビジネススーツに身を包んでいるのでしょう。
この対比が僕を興奮させるわけです。
僕の思考「うっ、宮内さん、ごめんなさい……。
僕は冷静を装ってインターンになんか興味がないふうを装っているけど、
ほんとは今何も着ていなくて、クールとは程遠い状況なんだ……ハァハァ」
宮内さん「どうなさいますか?今だけですよ!」
僕と宮内さんは数分しか話していませんが(というか出会ってすらいません)、
もう二人の間に壁はありませんでした。
僕「参りましょう」
数日後、インターンの当日になりました。
さすがに今日はズボンを履いています。
買ったばかりのリクルートスーツを装備し、髪の毛もセット。朝から快便でお腹もすっきりしています。
正直申し上げて、僕はこの段階で既にインターンには興味がありませんでした。
それは前回の記事の通りです。
さらに言えば、僕は就活の方法を人から教えてもらう気はさらさら無く、
「とにかく参加できるものには参加しておいて周囲の人間など、就活の雰囲気を知っておこう」
という気持ちくらいしかありませんでした。
というわけで、宮内さんを見るためだけに、神戸まで出てきました。
(およそまともな思考ではありませんね☆)
会場の入り口周辺はとてもきれいでお洒落でした。
こうなると僕のなかで宮内さんの存在もどんどん大きくなってきますね。
期待感MAX!
就活生がうようよといます。
そして当然のように誰も話しかけてくれません。
「みんな、照れちゃって☆」
とか思っていました。
余談ですが、僕は就職活動が終わるまでついぞ誰にも話しかけてもらえませんでした。
なんででしょう、未だに理由は定かではありませんが、
このときはおそらく僕の宮内さんに対する執念が全身から押し出されて気迫となっていたのでしょう。
そしていよいよ会場に入ります。全体では50~100人くらいいたでしょうか。
指定された席は6人がけで、テーブルを囲むように座ります。
「こんにちは~」
「こんにちは~」
皆さん、ほとんどの方がスーツでお越しだったんですが、一人の女性だけ私服でした。
挨拶も済まして、開始を待ちます。
すると手元にいくつかの資料がありまして、時間潰しにそれをちらちら見ます。
どうやらこの企業がやっている他のセミナーや出版物の宣伝などのようです。
まぁ、これは何もおかしいことではないですね。
しかし、その中に一週間くらい行程があるワークショップというか、まぁインターンやセミナーみたいなものがあったんですよ。
「4日て。なっが」と思いましたね。
そしてもう少し視線をおろすと
「費用五万円オーバー」
うひぃ、なんじゃこりゃあ。高いなー、こういうの行く人いるんだね。
ってそのときは思いました。もちろん中身も知らないのに否定するのはいけませんので、
僕はそのときは「そういうのもアリじゃないかな」っていう認識でした。
そこで同じ席に着く私服の女性が、僕たちに話しかけてきました。
自己紹介は既に済んでいます。
「このインターンさ、参加したことある人いる?」
この、というのはその一週間の行程で行われる五万円のインターンです。
ふるふる、と皆一様に首を横に振ります。
「そうなんだ、実はあたし行ったんだよね、この前」
私服の女性はお洒落をするわけではなく、ティーシャツにジーンズというラフな格好です。
明るい髪の色や化粧の感じを見る限りでは、平生そういう格好をしている人には見えません。
本人はバイト帰りだから、と言っていましたが、僕は何か違和感を覚えていました。
その女性の話は続きます。
「ほんとに良くってさー、もう最後あたしなんか泣いちゃってもう大変だったの~」
こんな感じでペラペラと話し始めます。
当の僕はといえば、このとき宮内さんと思しき人物を発見しましたが、
予想外に全然タイプではなくってめっちゃ落ち込んでいました。
そしてコンサルタントが登場しました。
いよいよ1dayインターンが開始されるのです。
ちょっと長くなりますので、何分割かさせていただくことにします。
次の更新がこの続きになるかはわかりませんが、必ず最後まで書き上げますのでどうぞ長い目でお付き合いください。
僕は未だに友人達には笑い話にしています。
ではありがとうございました!
ぜひ、次回もよろしくおねがします。
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