凡人学生は英語についてどう対処するか~女子Aの事例~
にゃちは。
新年の社員代表挨拶をした翌日に寝坊をぶちかまして会社を遅刻しました。
無能です。
その日、一日中、殺してくれる人を探していました。
その日以来、眠るのがとても怖くて寝付けず、寝ても眠りが浅くて3時と5時に起きる日々が続いています。
アナタに伝えたいことは一つ。
目覚まし時計は2個以上かけろ。
そして同居人を見つけろ。
めちゃくちゃ結婚したくなりました。
さて、あとは余談みたいなものですが(趣旨を見失う)、気が向いたら読んでください。
新刊「凡人内定完全マニュアル」からの抜粋です。
※原稿は校正前になりますので、大幅にリテイクが入る可能性があります。
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英語――。
それは凡人学生最大の壁――。
僕も、英語がまったくできません。
大学に入学して英語の講義をとったら振り分けテストを受けさせられ、その結果15クラス中14番目の英語力しかないクラスにぶち込まれたくらいの実力です。
泣きながら教授に単位をくれと懇願した日々が懐かしいですね。
(おまけに試験でも寝坊して一回、単位を落とした)
さて、メンバーのほうはどうかというと、
英語ができる人は一人もいませんでした。
TOEICなども受けていません。凡人学生の鑑のような人たちです。
こと英語力でいえば非常に低いレベルで勝負を挑むことになりました(そもそも英語ができたら凡人学生ではないわけですが)。
さて、特に女子Aは「日本語で生きていくことを決意しています」と断言していました。
そんな彼女がある企業の選考で英語を求められたそうです。
彼女はレジャー施設を運営する企業の説明会に参加しました。
海外のお客さんも多いらしく、英語が必要になるシーンはあると企業の人が就活生に向けて言います。
しかしそれに加えて
「英語力は特に求めませんので、皆さん怖がらずに受験しにきてください」
という補足がありました。
彼女自身はあまりこの企業に興味はありませんでしたが、希望者はそのまま集団面接をするということで、練習にもなると思い受験することにしました。
集団面接が始まります。彼女の他に二人の就活生がいました。
面接官から2、3質問が投げかけられ、彼女も回答します。
するとおもむろに面接官が
「それでは、各自、英語で自己紹介をしてください」
女子A(なにーッ!)
英語力は求めないと断言していたにも関わらず、英語で自己紹介を課してくるという巧妙な罠。
初っ端に指名された就活生は
「あ……あー……アイム……アイム、ナツミ……」
といったしどろもどろの口調で、あからさまにテンパっています。
最初に指名されなかったのは運がよかったですが、彼女は考えました。
面接官「それでは、女子Aさん、お願いします」
女子A「はい!」
女子A「マイネームイズジョシエー!アイアムトゥエンティワンイヤーズオールド!」
面接官「……」
女子A「アイラブハワイ!!」
面接官「……」
女子A「アイウォントトゥゴトゥハワイ!!!」
面接官「……」
女子A「センキュウ!!!!」
面接官「……はい、ありがとうございます」
結果、彼女は選考を通過しました。
彼女の作戦は「ビビったら確実に負けるからとりあえずなりふり構わず行く」でした。
彼女の前におどおどしながら自己紹介をしていた人たちを見て決意したそうです。
当然、英語の自己紹介だけが理由で通過したわけではないと思いますが、それでも通過したということは彼女の自己紹介が及第点だったと推察されます。
少し考えてみてください。
就活の選考で英語が問われるのは『筆記試験』と『口頭での問答』しか、基本的にはありません。
筆記試験は完全にそのときの実力で勝負するしかありませんが、口頭での問答では評価の観点が2つあります。
それは文字通りの英語力と、
度胸
です。
英語力は既にどうしようもないのですから、凡人学生は度胸に賭けなければなりません。
そうでなければ確実に突破できません。
どうせ落ちる可能性のほうが高いのだからと、振り切ってできる限りのことをやった女子Aはすばらしいと思いました。
最後の「センキュウ!」の爽快さと言ったらこの上ないですね。
もしかすると、ここでアナタは
「いやいや、そんなんたまたま通過しただけでしょ?もっと汎用性のある方法を教えろよ」
と言いたいかもしれません。
んなもんねーYO!
英語ができないくせに英語が必須で求められる企業に入ろうとしてんじゃねーYO!
という話なんです。
英語力を求められる企業に遭遇した際は、シンプルに「合わない」ということで、諦めたほうがいいです。
それまでに準備ができなかった自分に責任があります。
この点をクリアできる戦略を僕が持っていたら、そのとき僕は既に神の領域にいるでしょう。
ただ、イメージで「この企業は英語が必要そう」という理由で、行きたい企業を受験しないことはやめてください。
チャンスは誰にでもありますし、就活生が持っているイメージと実際に業務上英語が必要かどうかにはずれがあることは往々にしてあります(ちなみに、外資を含めて既に海外で実績がある企業よりも、これから海外部門を伸ばさなければいけない企業のほうが就活生に英語力が求められる傾向があります)。
受けてみて、英語が必要そうな雰囲気があったら通過は期待しない、くらいがよいです。
また、就活をしてみればわかりますが、就活で英語力を求められるシーンは決して多くはありません。
※特定の業界を受けていれば別ですが
これは僕自身の経験でも、メンバーからの報告でも同様でした。
英語ができることはステイタスになりますが、英語ができないからといって不利になっているというほどではない
というイメージで結構です。
自信をもって選考に臨んでください。
英語力で自分を売り込む人がいても、アナタの売りはそこではないのですから、できる範囲で勇気を出して勝負してきてください。
ただ英語ができる人より、人柄を好きになれる人を通過させるのが人情です。
以上
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2月8日に発売予定でした「凡人内定完全マニュアル」についてご報告があります。
大変申し訳ございません。
発売が1週間程度、遅れます。
進行上の問題でして、いかんともしがたい状況になりました。
楽しみにしてくださっていた皆さま、本当に申し訳ありません。
代わりにはなりませんが、みっちりと推敲を繰り返しており、内容のクオリティは非常に満足がいくものになりそうです。
たくさんの凡人学生の複数内定の、お手伝いができると思います。
250Pを超える大ボリュームでお送りしたいと思います。
戦略面でいえば、1冊で、凡人学生の就活の全てを攻略できます。
どうぞ、引き続き、よろしくお願いいたします。
一生懸命がんばります。
ではでは、無能でした。