Q&A 「学歴のせいで企業に落ちると思ってしまう」
にゃちは。
兄貴が原作をしている漫画が発売されています。

なんかとても好評で、いろんな書店さんでプッシュしていただいているようです。
2巻は12月に発売するそうです。
僕はこれまで無職だった兄貴がようやく職を得たということもあり、これまでしてもらっていない兄貴らしいことをやってもらおうと思います。
手始めに出版祝いとして焼肉を奢ってもらう予定です。
普段は頼まない「上」とつく肉を食らおうと思います。
今回はQ&Aです。
(質問は随時こちらでお待ちしております)(まったく就活関係ない質問でも嬉しいです)
武野さん初めまして。
自分に自信を持てるようになるにはどうしたらいいでしょうか?
恥ずかしい話なんですが未だに学歴コンプレックスを抱えていて就活で会社の選考を落ちる度に「もっといい大学に行けてたら」なんて思ってしまいます。
行きたい大学に行けなかった事を未だに引きずっている自分が情けないです。
内定が出なくて当然だなと。
こんな僕が自分に自信を持って就活を成功させるにはどうすればいいでしょうか?
(学歴については「凡人内定戦略」にも書いたので、別のことを書きます)
無意味なことしてんな。
ガチで。僕がジャニーズに入ろうと本気出すくらい無意味。ジャニオタに殺されるわ。
だって、学歴はいわば先天的ステータスやもん。どうにもならん。
ここでいう先天的ステータスっていうのは、就活までに積み上げてきた能力や実績のことです。
行きたい大学に行けなかったことを未だに引きずっていることはよく分かります。
僕も小学生のときにやっていたミニバスケットで、最後の試合の前日練習をサボって、今までゼッケン5番(副キャプテン)を貰っていたのに、最後の試合だけ18番(最後の番号)になったこと、未だに引きずってますしね。
記念写真にも残ってるから一生もんの傷跡ですよ(完全に自業自得!)。
聞きたいことがあります。
その行きたい大学に行けなかったぶん、大学生活中に何かで補おうとしてきました?
していないでしょうね。
少なくとも自分ではそう思えていないでしょう。
じゃあ、それって自分のふがいなさを学歴のせいにしているだけなんじゃないでしょうか。
責任転嫁もいいいところです。母校に謝ったほうがいいです。
アナタの大学にいる人がアナタが落とされてきた企業のすべてに学歴だけで弾かれると思っているんでしょうか。
そんなわけないですね。
事実として学歴によってフィルターがかかって入社できる企業が狭まることはあるでしょう。
でもそれは狭まっているだけで、閉ざされるわけではありません。
一定の規模があれば、だいたいの企業に無名大学の人はいます。
人数は少ないですが、有名大学ではない人でもねじ込んで入ってくるんです。
それ、本人の努力でしょうね。就活前の努力か、就活中の努力かは人それぞれでしょうが。
何やってんの。
泣き言を言う暇があったら、1枚でも多くES書いて、1社でも多く面接を受けてください。
考え方を改めましょうか。
低学歴でも就活を成功する人は
自分の不利性を嘆くんじゃなくて認める人
ですよ。
もっと言えば、認めたうえで、現状から何ができるか考える人ですよ。
変えられる不利性ならいいですよ。でも、たいていは違います。
ブサイクな女子が良い会社にいけないと思います?
NO資格の人が大企業に入れないと思います?
彼らは変化させられない不利性を持ちながら、どうやって戦うかを、きっと考えたと思います。
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ある日、僕がセミナーに行ったとき、一人の就活生が遅れて入ってきました。
少し話してみると、彼は予約がとれなかったけど、どうしても参加したかったために会場にきて、担当者に直接、お願いしたそうです。
キャンセルが出て空席ができたら、という条件付きだったそうですが、運よくキャンセルがありました。
あとからグループの別の人と話していたら、彼だけ大学の知名度にかなりの差があり、おそらく学歴フィルターがかかっていたんじゃないか、という話になりました。
彼がその後、どうなったかは知りませんが、「行動力」について考えさせられた出来事でした。
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話を戻して。
また、不利性を持ちつつ良い企業に入った人の話ですが、自分の不利性をまったく意に介さなかった可能性もありますね。
それはそれで清々しく、きっと高得点を得たでしょう。
コンプレックスをひけらかしてくる人って話しづらいですよね。
照れながらギャグとかやられると、クソ寒いし、不安感を煽られますよね。
それと同じです。
引け目を感じている人は絶対に魅力的に見えません。
引け目を感じているから「自分はこうしなきゃいけない、したい」と強く言う人は説得力ありますけどね。
まとめます。こう考えましょう。
日常の就活 ⇒ 自分の不利性を行動で補う
人事や面接官の前に立つとき ⇒ 開き直って前向き感MAXに面接をする
これが行動指針です。
ていうかね、そもそも就活に本当の意味での自信なんか要らないんですよね。
あくまで自信なんて「持っているように見えればそれでいい」話であって(面接などで)、本当に自信満々だったらそこには奢りが生まれて、絶対に100%の結果は出せなくなります。
(よほど優秀なら別ですが)
就活本で、何で自信を持っているように見せろって言われるか。
なかなかここまで書いていないですが、人事や面接官を安心させるため、ですよ。
だから、無能学生には自信なんか要らないです。
戦略的に「人事や面接官に安心感を覚えさせればいい」だけのことです。
「言い切るところは言い切る」とか、「目線を相手全員に配りつつも、そらさない」とか、細かい話はたくさんあります。
そういうのは本にまとめているので見てください。
自分の人生が思い通りにならなくて、ぜんぶ投げ出してしまいたくなる気持ちは、心の底から共感します。
僕だっていまだに本当に毎日、思っています。24歳にもなって泣く日もあります。
何でこうなったんだ、とか。
何でこんなふうに生まれてしまったのか、とか。
漠然とした不安感、膨らむ劣等感、何も達成を得られない焦燥感。
みんな、たくさん悩みます。
でも、人はいま持っているもので生きていくしかありません。
勉強や整形などは持っているものに能力を付加しているだけで、本質的な変化ではありません。
持っているもので、現状をどうやって打破するか。
持っている武器は何か。
しっかり考え直してください。
別に面接で正直に話したっていいんですよ。
「学歴にコンプレックスがある」と。そこから何を話すかはとても重要ですが。
でも、大学なんてただの枠です。
本当の意味でのアナタは、もっと違うところにいると思います。探してみてはどうですか。
まずはそこから始めてください。
キツいことをたくさん言ってしまって、ごめんなさい。
少しでも役に立てたら、嬉しいです。
がんばって。応援しています。
ではでは、無能でした。