Q&A「ぜんぜん畑違いの就職をしたくなった」
最近、ここに髪の毛の話題しか書いていない気がする。
無能です。
そんな僕はこの年齢で既にリアップを使っております。
ハゲに優しくしろ、世の中。
「平成ベビーの会社員。」
のほうで「会社対策会議」というクソてきとーなネーミングのQ&Aコーナーを設けたので、こちらでも始めます。
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では、さっそく。
生物専攻の修士1年ですが学んできた事に無関係な機械系の方面に技術系として就職したくなってしまいました。
自分でも業界選び間違ってるのは承知しておりますが、武野さんならこの場合どのように志望動機を表現なさるでしょうか。
論理破綻した志望理由しか思い浮かばず悩んでいます。
これは難しい問題ですね。
何が難しいって、まず一つ、僕が完全なる文系であり
ただこのブログに書いてある内容や凡人内定戦略シリーズが理系でもがっつり使っていけることは多くの就活生さんたちが証明してきてくれたこと(報告をたくさんいただきました)なので、何も話せないわけではありません。
これから就活をする理系の人は知っておくといいですが、推薦などを除いた一般的な就活では、文系と理系の選考にさして大差はないようです。
伴って必要な就活の対策や準備にも大きな違いはありません。
ただ、そもそも理系は文系と比較すると、知識や学力が会社に入ってからの実力と直結しやすいです。
となると選考でのチェック項目として「学歴」「研究内容」「専門知識」などの比重が高くなることは自明です。だからこそ推薦制度などが文系よりも明確に強く設けられているわけですね。
すると面接などがそれらの方向に寄りやすくなることは予想できますので、残りは実地検証しながら対策していくとよいです。
本題に移るんですが、「志望動機をどう表現するか」について……。
うん。
これしかない。
諦めよう。
無理だよ、どうやっても。
いや、待ってください。まだページを閉じるのは早いぞ。
キミ、明らかに居酒屋のトイレに人が入っているのにノックしちゃうせっかちなタイプだろう。やめたまえ。
諦めるっていうのは、「取り繕うこと」に対してです。
論理破綻するっていうことは、原因は2種類しかないわけですよね。
一つは「そもそも志望動機を構成する力がない」。
これについては「がんばれや」っていう話になるので、他の記事を読んでください。
でも、たぶんこっちだと思います。
面接官も納得するだろうと自分が安心できる、格好つけた志望動機が思いつかない。
これでしょう。
だっておかしいですもんね。何のために生物の勉強してきたねん、ってふつうは言いますよ。
そう言われないために誰もが納得できる志望動機がほしくなっているなら、求めること自体をやめましょう。
だって原因は自分で作っているわけです。
通常は自分の専門分野を作って何年もかけて勉強してきて、会社でもそれを生かすわけですよね。
そうしたくなくなってしまったのはご自身なわけじゃないですか。
そりゃ、代償は払わないといけないですよ。
自分が道から反れておきながら、その反動は受けたくないなんて、世の摂理としてあり得ません。
というわけでアドバイスなんですが
正直に言えばいいです。
やっぱりこっちの道に進みたくなったと。
なっちゃったんだと。
それ以外でも、以上でも以下でもなく、進路を変えたくなったと。
おっぴろげてください。
それはもうイヤらしく、大胆に。
恥じらいの色を表情に浮かべつつも、その奥には確かに悦びを覗かせながら、欲望という名のエゴイズムを発露するかの如く――――
はっ
違う違う
正直に話すことでこそ、一番、率直にアナタの考え方や気持ちが伝わります。
生物から機械に方向性を変えたくなったことに、少なからず理由はあるわけですよね。
生物を勉強して興味がないことがわかったとか、逆に機械にはホニャララな希望があって、自分はそれに合うと思う、とか。
変に格好つけて捻ろうとしないでください。
いや、厳しいと思いますよ。
だってふつうに考えて、「え、じゃあアナタの5年間って何やったん?」ってなりますから。
不利になるのが嫌で、アナタと同じように方向転換したいと思っても、勉強してきた道を進むことを決めた人だって山のようにいるでしょう。
必ず苦戦を強いられるでしょう。
(かの有名なマイケルジョーダンも、プロ野球に挑戦してボコられてましたし。ジョーダンでもですよ)
でも、機械にいきたい気持ちは大事にしていきましょう。
自分の希望(機械にいきたい)
↓
自分の現状(生物を勉強してきた)
↓
方向性を変えたくなった理由
↓
正しい自己認識(不利を強いられることや、機械に対する現時点の知識)
↓
畑違いでも活躍できる根拠(既にこういう力や知識がある、もしくはこれから必ず達成すること)
基本的にはこの流れで語ることができれば、それなりの納得はもらえるはずです。
絶対に忘れてほしくない要素は
・自分が会社に入ってからも不利になるだろうという自覚がある
・それを前提にして、どうやって頑張っていくか
です。
自分の素っ頓狂な希望だけで話していると思われたら、100%通過しないと思います。
だからいかに正確な自己認識を持っているかを、伝えてください。
逆に語れないのであれば、それこそ本当に諦めるべきです。
就活はママの味ではありません(甘くない)。
とはいえ専門外就職は調べてみると珍しくないようですし、そもそも企業に入ってからも配属でまったくの専門外に飛ばされることも当然あるでしょう。
そうなると、やはり重視されるのは勤務スタイルに大きく影響する「人間性」でしょう。
入社してからも勉強&研究の毎日でしょうから、そこは文系と変わらないはずです。
以上です。
出来る限りのことを最大限に、取り繕わずに真摯に。
理系も文系も、同じ内定戦略だと思います。
ではでは、無能でした。
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イヤらしい質問もどしどしください。
むしろそれメインでお願いします。
おじさん、マトモな青年の皮を被って社会生活を送ることに疲れたので、せめてこっちでは自我を爆発させたいの。